「全部決まってから連絡します」で止まってしまう
外構を考え始めた人からよく届くのが、「まだ何も決まっていないので、決まったら連絡します」という言葉です。
そして、そのまま半年が過ぎます。
止まる理由ははっきりしていて、決めるための材料が手元に無いからです。
カーポートを1台用にするか2台用にするかは、柱を立てられる場所が敷地のどこにあるかで決まります。
フェンスをどの高さにするかは、隣家の窓や道路からの視線がどこを通っているかで決まります。
どちらも、敷地に立って測らないと出てこない情報です。
それを持たないまま机の上で考えても、決まらないのが当たり前だと思います。
順番が逆になっているだけです。
全部決めてから相談するのではなく、相談して測って、そこから決めていきます。
川口で外構を相談してから着工するまでの順番
工事までに通る段階は、おおむね次の順です。
前の段階の答えが次の段階の材料になるので、飛ばすことができません。
- ご相談(気になっている場所と、困っていることを伝える)
- 現地調査(敷地を測る。
道路との高低差、境界の位置、柱を立てられる場所を確かめる)
- 図面とお見積もりをお出しする
- ご検討と修正(配置を動かす、範囲を絞る、仕様を変える)
- ご契約(金額と支払う時期を書面でお示しします)
- 部材の発注(メーカーからの取り寄せ期間がここに入ります)
- 着工、そして引き渡し
この並びで見ると、読者が最初にやることは1番だけだと分かります。
2番から先は、こちらの作業か、こちらが出したものを見て選ぶ作業です。
カタログを何冊も読み込んでから連絡する必要はありません。
ひとつだけ補足すると、6番の部材発注は待ち時間です。
組み立て自体が1日で終わる規模でも、その前に取り寄せの期間が入り、基礎のコンクリートが固まるまでの日数も加わります。
天候でも動きます。
だから「早く終わらせたい」という希望がある場合は、着工日ではなく相談日を早める方が効きます。
最初に決めるのは「場所」ひとつだけ
連絡する前に決めておくものは、ひとつで足ります。
敷地の中で、いちばん気になっている場所はどこか、です。
駐車スペースなのか、隣地との境界なのか、庭なのか、玄関から道路までの通り道なのか。
この4つのどれかを選ぶだけで、現地調査で最初に測る場所が決まります。
「車をもう1台停めたい」「隣の家から丸見えなのが気になる」「草がすぐ伸びるので土のままにしておきたくない」——この程度の言葉で十分です。
仕様は後です。
屋根の材質、フェンスの色、デッキの板の幅といった項目は、先に決めても現地で覆ることがあります。
柱の位置が変われば製品の選択肢が変わり、道路との高低差が大きければ土間コンクリート——地面をコンクリートで平らに仕上げる工事のことです——の勾配の取り方が変わって、置けるものが変わるからです。
決めた順に覆るより、測った順に決めていくほうが手戻りがありません。
川口市は南北に長く、2011年10月に旧鳩ヶ谷市を編入した区域も含みます。
駅前の分譲地と、昔からの街道沿いの住宅地では、間口の広さも前面道路の幅も違います。
同じ「カーポート1台用」という言葉でも、敷地によって置ける形が変わるので、場所だけ決めていただければ、あとは測って整理します。
図面が無いまま相談する人がいちばん多い
現地調査とお見積もりは無料です。
図面はなくても構いません。
お持ちでない状態でのご相談がいちばん多く、敷地はこちらで測ります。
無料でお伺いできる範囲は現在整理中で、ご依頼の前に必ずお伝えします。
ただし、探せば早く進むものが2つあります。
ひとつは、新築のときにもらった配置図です。
敷地の形と境界の位置、建物が敷地のどこに載っているかが書いてあります。
現地で測る作業は変わりませんが、境界の確認が早く済みます。
もうひとつは、他社のお見積書です。
すでにどこかで見積もりを取っている場合、そこに製品の型番と数量が書かれています。
何をいくつ入れる前提の金額なのかが分かるので、同じ条件で比べられる形にして話を進められます。
どちらも無ければ無いで進みます。
家の権利の書類を引っ張り出すのに1週間かかるくらいなら、先に連絡していただいたほうが早いです。
後回しにしていい項目と、早めに言ってほしい項目
後回しにしていいのは、色、細かい仕様、そして「全部やるか、一部だけにするか」の判断です。
一部分だけの工事もお受けします。
全部やると数百万円になるので、優先順位をつけて先に手を入れる範囲を決めるやり方が多いです。
予算の枠を先に決めて、その中で並べ替えることもできます。
あとから工事を足す可能性がある場合は、いま作るものがその邪魔にならない形になっているかを先に確かめます。
だから、範囲は最初に決め切らなくて大丈夫です。
反対に、早めに言っていただけると設計が変わるのが次の3つです。
予算の枠は、あれば最初に伝えてください。
枠が分かると、その中に何が入るかという順番の話ができます。
枠が無いままだと、こちらは「できること」を全部並べることになって、読むほうも判断しづらくなります。
いつまでに終わらせたいかも、早いほうがいいです。
前述のとおり日数は部材の取り寄せと天候で動くので、期限がある場合は逆算して発注のタイミングを決めます。
工事中に駐車スペースや玄関までの通り道が使えなくなる期間があるか、それが困るかどうか。
外構工事のほとんどは住みながら進みますが、工事の場所によっては一時的に車を停められない日が出ます。
いつ何日間そうなるかは着工前にお伝えします。
近くに駐車場を用意していただくか、日程をずらすかを相談する形になるので、車の事情は先に聞かせてください。
今日やるのは、立って1枚撮ることだけ
これを読み終えたら、気になっている場所に実際に立ってみてください。
そして写真を1枚だけ撮ります。
撮り方にひとつだけコツがあります。
近づかず、道路が写る位置まで下がって撮ることです。
外構は、敷地の中だけを見ても決まりません。
道路の幅、そこから敷地に入る角度、隣家との距離が一緒に写っていると、その1枚で分かることがかなり増えます。
写真が1枚と、「ここをこうしたい」という一言。
相談を始めるのに要るのは、いまのところそれだけです。
この記事に関するよくあるご質問
- 図面が無くても外構の相談はできますか
- できます。
現地調査とお見積もりは無料で、図面はなくても構いません。
お持ちでない状態でのご相談がいちばん多く、敷地はこちらで測ります。
新築時の配置図や、他社のお見積書をお持ちでしたら、見せていただけると話が早く進みます。
無料でお伺いできる範囲は現在整理中で、ご依頼の前に必ずお伝えします。 - 最初の連絡では何を伝えればいいですか
- 気になっている場所と、そこで困っていることの2つで足ります。
屋根の材質や色といった仕様は、敷地を測ったあとに決めていく項目です。
先に決めておく必要はありません。 - 全部まとめてではなく、一部分だけ先に工事することもできますか
- お受けします。
優先順位をつけて、先に手を入れる範囲を決めるやり方が多いです。
あとから工事を足す可能性がある場合は、いま作るものがその邪魔にならない形になっているかも先に確かめます。