同じ「カーポート1台用」でも、見積書の行は二種類ある
カーポートを調べ始めると、1台用なのに金額が二つ出てくることがあります。
当社の料金表でいえば、標準仕様が180,000円、熱線を遮る屋根で積雪20cm対応のものが260,000円です。
どちらも本体と標準工事を含んだ税込の総額で、柱の基礎も、組み立ても、柱を立てる部分の土間コンクリートを壊す作業も、この金額に入っています。
金額の差の中身は、屋根材の仕様です。
柱の本数が増えるわけでも、駐車できる台数が変わるわけでもありません。
同じ大きさの屋根を、どんな板で葺くか。
そこだけが違います。
ところが見積書には「カーポート 1台用」としか書かれていないことがあります。
この一行だけを二社ぶん並べても、安いほうが得なのか、高いほうが何かを足しているのかは判断できません。
見るべきなのは金額の左側ではなく、その行に添えられた型番と、屋根材の名前です。
屋根の板が変わると、下に立ったときの感じ方が変わる
標準仕様に使うのはポリカーボネートの板です。
樹脂の板で、透明感があって、割れにくい。
光をよく通すので、真下は明るく保てます。
熱線を遮るタイプは、同じ形の板に、日射の熱の一部を反射したり吸収したりする処理をしたものです。
板そのものに色が付くため、真下は標準仕様より暗くなります。
明るさを取るか、真下の暑さを抑えるか。
ここは条件で答えが変わるところで、どちらが正解と決められるものではありません。
分かれ目は、屋根の下で何をするかだと思います。
車を停めて、すぐ家に入るだけなら、下に人が立っている時間は短い。
買い物の荷物を下ろす、子どもの乗り降りを待つ、自転車を並べて置く、といった使い方だと、下にいる時間が長くなります。
夏の昼間に何分そこにいるかを一度数えてみると、判断が具体的になります。
もう一つは向きです。
南から西に向かって開けていて、日射をさえぎる建物が近くにない敷地では、屋根材の違いが体感に出やすい。
逆に、隣の家や高い塀の影に一日の大半が入る場所では、板を変えても差が分かりにくいことが多いです。
「積雪20cm対応」は、同じ行にもう一つ入っている条件
260,000円の行には、熱線を遮る屋根と一緒に「積雪20cm対応」と書いてあります。
これは屋根が支えられる雪の量を示す数値で、耐積雪と呼びます。
同じ見た目のカーポートでも、この数値が違えば骨組みの作りが違います。
つまりこの行は、屋根材の仕様に加えて、耐積雪の条件も併せて指定したものです。
見積書を比べるときは、屋根材の名前だけでなく、この数値が書かれているかを確かめてください。
雪が積もったときに屋根の上に上がって下ろすつもりがあるのか、それとも積もったまま放っておきたいのか。
そこで選ぶ仕様が変わります。
| 見積書の行 |
屋根の板 |
耐積雪の記載 |
総額 |
| カーポート 1台用(標準仕様) |
ポリカーボネート |
なし |
180,000円 |
| カーポート 1台用(熱線を遮る屋根) |
熱線を遮る処理をした板 |
積雪20cm対応 |
260,000円 |
表にすると差は二列ぶんに見えますが、実際に選ぶときは一つずつです。
屋根材を決めて、次に耐積雪を決める。
この順番でないと、何にお金を払っているのかが分からなくなります。
川口の外構工事では、屋根材より先に決まってしまうことがある
ここまで屋根の話をしてきましたが、川口市で敷地を見せていただくと、屋根材を選ぶ前に決まってしまう条件のほうが先に出てくることがあります。
柱を立てられる位置です。
川口市は2011年10月11日に旧鳩ヶ谷市を編入したため市域が南北に長く、駅前の分譲地と昔からの住宅地とで、敷地の成り立ちがかなり違います。
区画された分譲地なら、間口も道路の幅もそろっていることが多い。
一方で、古くからの街道沿いに家が建て込んでいる地区では、間口が狭かったり、前面道路に工事車両を停められなかったりします。
柱と柱の間隔をどれだけ取れるか、道路からどの角度で車を入れるか。
ここが決まらないうちに屋根材だけ先に選んでも、その型番が敷地に載らないことがあります。
当社が現地でまず測るのは敷地の寸法と、車が入ってくる角度です。
屋根の話はそのあとになります。
今日、見積書のこの三つを見る
もし手元にカーポートの見積書があるなら、金額の行を指でなぞって、次の三つが書いてあるかを確かめてください。
一つ目は型番です。
メーカーの型番は、屋根材や柱の仕様で末尾が変わります。
ここが空欄なら、何の板で見積もられているかが特定できません。
二つ目は屋根材の名前。
ポリカーボネートなのか、熱線を遮る処理をしたものなのか。
三つ目は耐積雪の数値です。
三つのうち一つでも書かれていなければ、その見積書は金額だけが決まっていて、中身がまだ決まっていない状態です。
聞けばすぐに出てくる情報なので、契約の前に確かめておくと、あとで「思っていたのと違う」が起きにくくなります。
まだ見積もりを取る前の段階なら、駐車スペースの間口と奥行きをメジャーで測って、数字を控えておいてください。
そのうえで、夏の昼間にその場所で何分過ごすかを思い出す。
この二つがあれば、屋根材の話は具体的に進みます。
敷地を測ったうえで、置けるものと置けないものを整理してお出しします。
この記事に関するよくあるご質問
- カーポート1台用の金額が二つあるのは、なぜですか
- 屋根に使う板の仕様が違うためです。
標準仕様は180,000円、熱線を遮る屋根で積雪20cm対応のものは260,000円で、どちらも本体と標準工事を含んだ税込の総額です。
二つの差は、屋根材の仕様が変わるぶんの差額です。 - いま駐車場に土間コンクリートが打ってあります。壊す費用は別にかかりますか
- カーポートの標準工事に、柱を立てる部分の土間コンクリートを壊す作業まで含んでいます。
基礎と組み立ても同じ金額の中に入っています。
ただし駐車場全体を打ち直す場合は工事の内容が変わるため、面積と既存の地面の状態を見てからお見積りをお出しします。 - 見積書のどこを見れば、屋根材の違いが分かりますか
- カーポートの行に書かれた型番と、屋根材の名前、耐積雪の数値の三つです。
型番の末尾は屋根材や柱の仕様で変わります。
書かれていない場合は、どの屋根材でどの耐積雪かを聞いてください。
金額だけを並べても、何を比べているのかが分かりません。