料金表で、庭の全面リフォームの行だけ金額が空いている
当サイトの料金表には、カーポートもウッドデッキも機能門柱も金額が並んでいます。
フェンスにいたっては1mあたりの単価まで出しています。
そのなかで、お庭の全面リフォームの行だけ、金額の欄が空いたままです。
「設計から施工まで」と書いて、金額は現地を見てからのお見積りとしてあります。
出し惜しみで伏せているのではありません。
ここに数字を入れると、どの敷地にも当てはまらない額になってしまうからです。
カーポート1台用の180,000円は、屋根の大きさも柱の本数も決まっている製品を、決まった手順で組む工事の金額です。
だから金額が動く条件も、柱を立てる位置や既存の地面の状態といった形で数えられます。
ウッドデッキ約5畳の380,000円、機能門柱の190,000円も同じで、作るものが先に決まっています。
いっぽう「庭の全面」は、工事の名前ではなく範囲の言い方です。
同じ「庭を全部やり直したい」でも、いま土がむき出しになっているだけの庭と、ブロック塀・物置・植木がひととおり残っている庭では、着工してから最初の数日にやることがまるで違います。
中身の違うものが同じ名前で呼ばれているので、一つの金額を置けません。
金額の幅を作っているのは、解体と残土処分と給排水の有無
料金表の注記には、幅が大きくなる理由として三つ書いてあります。
抽象的な言い方に見えますが、どれも現場では日数とトラックの台数に直結します。
いま庭に建っているものを壊す量
古いブロック塀、物置、根の張った植え込み、建物の周りに打ってあるコンクリート。
これらを残すのか壊すのかで、工事の前半がまるごと変わります。
壊す物が無ければ初日から新しいものを作り始められますが、塀と物置が残っていれば、まずそれを解体して敷地の外へ出すところから始まります。
同じ広さの庭でも、ここで数日ぶんの差が付きます。
掘った土を運び出す量
外構では土を掘る場面がよく出ます。
基礎を入れるとき、地面の高さを揃えるとき、駐車場の土間を打つために掘り下げるとき。
掘って出た土は残土(工事で発生した、敷地の外へ運び出す土)と呼び、処分場まで運んで処分します。
量は面積だけでは決まりません。
仕上がりの高さをどこに合わせるかで掘る深さが変わるので、面積が同じでも、運び出す量が何倍か違うことがあります。
地面の下の配管を触るかどうか
立水栓の位置を動かす、雨水の流れる先を変える、排水の枡をよける。
地面の下を触るかどうかで、掘る場所も、掘ったあとに元へ戻す範囲も変わります。
逆に、配管を避けた配置にできれば、この工事はまるごと消えます。
どちらになるかは、枡の位置を見てからでないと分かりません。
川口の外構では、敷地の成り立ちが場所ごとに違う
川口市は2011年10月11日に旧鳩ヶ谷市を編入したため市域が南北に長く、駅前の分譲地から昔からの住宅地まで、敷地の成り立ちが場所によってかなり違います。
この違いが、そのまま上の三つに効いてきます。
区画が整理された分譲地では、庭に残っているものが少ないぶん、解体の量は読みやすいことが多いです。
それでも、道路との高低差によって水の流れる傾きの取り方が変わるので、地面をどこまで削るかは敷地ごとに違います。
昔から家が建て込んでいる地区では、前面道路に工事車両を停められるかどうかを最初に確かめます。
残土は袋に詰めて手で運び出すのか、トラックを横付けして積めるのかで、同じ量でも手間がまったく変わるからです。
庭の広さより、道路から庭までの通り道のほうが金額を左右する敷地もあります。
庭を上から見た図に、線を1本引く
見積もりを取る前に、ご自身でできることがあります。
庭を上から見た形を紙に描いて、線を引くことです。
図面はなくてかまいません。
四角をひとつ描いて、そこに家と道路の位置を入れれば足ります。
まず、いま庭に置いてあるもの、建っているものを全部描き込みます。
塀、物置、植木、犬走りのコンクリート、立水栓、エアコンの室外機。
ここまでは記憶ではなく、庭に立って見ながら描いたほうが正確です。
次に、線を引いて区画に分け、それぞれに用途の名前を付けます。
「車を停めるところ」「洗濯を干すところ」「道路から玄関まで歩くところ」「今回は手を付けないところ」。
この四つ目を作れるかどうかが、総額をいちばん動かします。
庭の全部を仕上げなくても、外構は成立します。
用途で分けると、区画がそのまま工事の種類に対応します。
車を停めるところにはカーポートと土間、視線を切りたい辺にはフェンス、道具を置きたい面にはデッキ、というように。
「庭を作り替えたい」という一つの相談が、区画の数だけの相談に分かれます。
線を引くと、金額が出る区画と出ない区画に分かれる
区画に分けたあと、それぞれが料金表のどこに当たるかを見ていくと、二つのグループに割れます。
金額が出るのは、作るものが製品として決まっている工事です。
カーポート1台用は標準仕様で180,000円、2台用のワイドタイプで400,000円。
ウッドデッキは約5畳で380,000円、約10畳で630,000円。
機能門柱は190,000円で、基礎と電気配線まで含みます。
フェンスは1mあたりで、メッシュH800が10,000円、目隠しH1200が23,000円、木調のH1800が34,000円。
区画の寸法を測れば、この場で足し算ができます。
金額が出ないのは、土間コンクリート、テラス屋根、玄関アプローチ、ブロック塀の積み直しです。
どれも面積や既存の状態で幅が出るため、現地を見てからのお見積りにしてあります。
ここが読者にとって歯がゆいところかと思いますが、先ほどの三つ(解体・残土・配管)が集中するのが、まさにこの四つだからです。
つまり「全面リフォームの金額が出ない」のではなく、区画に分けたときに金額の出ない区画がいくつ含まれているか、という話に置き換わります。
四区画のうち三つが料金表の工事で埋まるなら、見えない部分は残り一つぶんです。
順番を決めるのは、金額が出そろってからでいい
全部を一度に手を入れると、合計はまとまった額になります。
優先順位をつけて、先に手を入れる範囲を決めるやり方が多いです。
予算の枠を先に決めて、その中で区画を並べ替えることもできます。
このとき一つだけ気をつけたいのが、あとから足す工事の邪魔をしないかです。
たとえば先に土間を打った場所に、翌年カーポートの柱を立てることになれば、打ったばかりのコンクリートを壊すことになります。
将来やるかもしれない区画も紙の上に残しておくと、この手戻りを避けられます。
今日できるのは、紙に四角を描いて、庭を区画に分けて名前を付けるところまでです。
線が引けていれば、現地調査でこちらが測る対象がはっきりします。
現地調査とお見積もりは無料で、図面をお持ちでない状態からのご相談がいちばん多いので、線が下手でも問題ありません。
この記事に関するよくあるご質問
- 庭の全面リフォームの金額を、だいたいでもいいので先に知ることはできますか
- 範囲が決まっていない段階では出せません。
庭を区画に分けたうえで、その中にカーポート・ウッドデッキ・機能門柱・フェンスのように料金表に金額のある工事が入れば、その部分は表の金額を当てはめられます。
土間コンクリート、玄関アプローチ、ブロック塀の積み直しは、面積と既存の地面の状態で幅が出るため、現地を見てからのお見積りになります。 - 図面を持っていないのですが、線を引く図はどう用意すればいいですか
- 手書きで構いません。
図面はなくても大丈夫です。
お持ちでない状態でのご相談がいちばん多く、敷地はこちらで測ります。
新築のときの配置図が残っていれば、話が早く進みます。 - 全部を一度にやらないと、あとで困りませんか
- フェンスだけ、駐車場だけといった一部分の工事もお受けします。
優先順位をつけて、先に手を入れる範囲を決めるやり方が多いです。
あとから工事を足す可能性がある場合は、いま作るものがその邪魔にならない形になっているかを先に確かめます。