玄関アプローチだけ、料金表に金額が入っていません
当社の料金表には、カーポートやウッドデッキ、機能門柱の金額が並んでいます。
その並びの中で、玄関アプローチの欄だけが空いています。
書き忘れではありません。
面積と仕上げ材で幅が出るので、現地を見てからお出しする、という扱いにしています。
数字を1つ置くこと自体はできます。
ただ、そこに置いた金額は、仕上げ材が変わった時点で意味を失います。
玄関から道路までの通り道は、同じ広さでも作り方が何通りもあって、作り方ごとに1日に進む面積が変わるからです。
先に代表の1つを出してしまうと、あとで「聞いていた話と違う」になりやすい。
それで空けたままにしています。
かわりに、金額の幅を縮める材料はご相談の側で用意できます。
何を決めれば幅が縮まるのかを、順に書きます。
同じ面積でも、金額をいちばん大きく動かすのが仕上げ材
外構の工事は、仕様が変わると1平方メートルあたりの単価そのものが変わります。
だから「面積が分かれば金額が出る」という順番になりません。
玄関アプローチの仕上げは、大きく4つの系統に分かれます。
土間コンクリートで仕上げる。
表面を刷毛でなでて細い筋を残したり、固まりきる前に表面を洗って中の砂利を出したりする作り方です。
型枠を組んで一度に打つので、面積が広くなるほど1平方メートルあたりの手間は下がっていきます。
平板やレンガを敷き並べる。
1枚ずつ据えて、上の面の高さを隣とそろえていきます。
枚数が増えれば、そのぶん時間がまっすぐ増えます。
タイルや石を貼る。
この場合は下に土間コンクリートを打ってから、その上に貼ります。
工程が二重になるうえ、コンクリートが固まるのを待つ日数も間に入ります。
目地(タイルとタイルのすき間を埋める部分)の処理も加わります。
砂利を敷いて飛び石を置く。
工程はいちばん少なく、面積が広がると砂利の量が効いてきます。
同じ3メートル×1メートルでも、この4つは工事の中身が別物です。
金額が動く主役が仕上げ材だというのは、材料代の差というより、下ごしらえと日数の差だと考えていただくと近いかと思います。
川口の外構では、道路との高低差が仕上げ材を先に絞ります
川口市は南北に長く、駅前の分譲地から昔からの住宅地まで、敷地の成り立ちが場所によってかなり違います。
2011年10月11日に川口市へ編入された鳩ヶ谷の区域のように、古い街道沿いに家が建て込んでいる地区と、あとから区画された住宅地が混ざっている場所もあります。
玄関アプローチの相談で最初に見るのは、広さより先に、道路と玄関の高さの差です。
高低差があれば、そのぶんを段で処理するかスロープで処理するかを決めることになります。
段の数が増えれば、平らな面をつなぐ工事から、段の側面まで作る工事に変わります。
仕上げ材によっては段の側面に回せないものもあるので、ここで選べる材料が先に絞られます。
濡れたときにどうなるかも、選択を狭める側の条件です。
玄関前は雨が吹き込む面で、そこを毎日通ります。
表面がつるりとした材料を段の踏み面に使うと、雨の日の上り下りが不安になることがあります。
屋外用の仕上げの中から選ぶ、という前提が先に立ちます。
雨水がどちらに流れるかも見ます。
平らに見える通り道でも、水が抜ける方向をわずかにつけておかないと、玄関側に水がたまります。
この勾配の取り方が、仕上げ材ごとに違います。
見積もりの前に、自分で決めておけること
図面はなくて構いません。
敷地はこちらで測ります。
そのうえで、ご相談の前に手元でできることが3つあります。
玄関ドアから道路までを実際に歩いて、長さと、いちばん狭いところの幅を測る。
メジャーがなければ、歩数を数えて後で1歩分を測るのでも足ります。
ここが分かると、面積の見当がつきます。
段差を数える。
いま何段あるか、1段の高さはどのくらいか。
段がなく坂になっているなら、その旨だけで構いません。
高低差の情報は、仕上げ材の候補を絞るのに直接効きます。
好きな見た目の写真を2枚に絞る。
ここがいちばん効きます。
3枚以上あると、たいてい系統がまたがっていて、金額の幅が縮まりません。
2枚まで絞っていただくと、「この系統でこの面積ならこのくらい」という形でお出しできます。
あわせて、自転車やベビーカーがそこを通るかどうかも教えてください。
押して通る前提だと、段の作り方も、目地の入れ方も変わります。
門柱も作るなら、掘る工事の順番が先に決まります
玄関アプローチと機能門柱は、場所が重なります。
門柱の工事には基礎と電気の配線が入るので、地面を掘る作業が発生します。
アプローチの仕上げを先に敷き終えてから配線を通すことになると、一度そこを壊す話になります。
同じ時期に両方やるなら、掘る工事をまとめて先に済ませ、仕上げは最後に回します。
門柱はあとで考えたい、という場合は、配線の通り道だけ先に確保しておく作り方ができます。
いま作るものが、あとから足すものの邪魔にならないか。
ここは着工前に確かめます。
工事にかかる日数も、仕上げ材で変わります。
部材をメーカーから取り寄せる期間、コンクリートが固まるまでの期間、そして天候。
この3つが日数を決めるので、下地にコンクリートを打つ仕上げは、貼る作業そのものが1日で終わる規模でも前後に日数が加わります。
その間、玄関から道路までが通れなくなる日が出ます。
何日そうなるかは、着工前にお伝えしてから始めます。
今日できるのは、玄関から道路までを歩いて長さと幅を測ること、段の数を数えること、そして好みの写真を2枚に絞ることです。
この3つがそろえば、金額の幅は現地を見る前からかなり狭くなります。
この記事に関するよくあるご質問
- 玄関アプローチの金額は、面積が分かれば出せますか
- 面積だけでは出せません。
同じ面積でも、仕上げ材によって下地の作り方と1日に進む面積が変わります。
おおよその長さと幅に加えて、どの仕上げにしたいかが決まると、金額の幅がかなり縮まります。 - 仕上げ材がまだ決まっていない状態でも相談できますか
- できます。
図面はなくても構いません。
敷地はこちらで測ります。
好きな見た目の写真を2枚ほど手元に用意していただけると、そこから絞っていけます。
現地調査とお見積もりは無料です。 - 玄関アプローチだけの工事も頼めますか
- お受けします。
優先順位をつけて、先に手を入れる範囲を決めるやり方が多いです。
あとから門柱やフェンスを足す可能性がある場合は、いま作るものがその邪魔にならない形になっているかを先に確かめます。