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テラス屋根の金額は壁の下地で決まる 〜 付けたい壁を写真に残す 〜

テラス屋根の費用を調べても幅が広いのは、屋根の値段ではなく取り付ける壁の側で工事の中身が変わるからです。現地で壁の何を見ているか、間口をどこで測るか、金額が出るまでに手元へ残しておく写真を書きます。

住宅の掃き出し窓と庭に面したテラスまわりの様子
写真はイメージです

テラス屋根の金額が調べても定まらないのは、屋根の値段の話ではないから

テラス屋根の費用を検索すると、数万円から数十万円まで並びます。どれが自分の家に当てはまるのか分からないまま、比べるのをやめてしまった方もいるかと思います。

幅が出る理由は単純です。テラス屋根の工事は、屋根そのものの部材代だけで決まらないからです。

カーポートは、地面に柱を立てて屋根を載せます。建物には触れません。だから当社の料金表でも、用の標準仕様はというように、本体と標準工事を合わせた総額を書けます。柱を立てる場所さえ取れれば、どのお宅でも作業の中身がおおむね同じだからです。

テラス屋根は違います。片側を建物の壁に金具で留め、反対側を柱で支える形が基本になります。つまり、工事の半分は建物に対する作業です。壁の中がどうなっているか、留めたい高さに何が付いているか——ここが家ごとに違うので、同じ商品を選んでも工事の中身が変わります。

当社の料金表でテラス屋根の欄に金額を書いていないのは、そのためです。書けない金額を仮に置いておくと、現地を見たあとで必ず動きます。動く前提の数字は、比べる材料になりません。

川口で外構のご相談を受けるとき、テラス屋根はまず壁の側から見ます

現地で確かめる順番は決まっています。屋根の商品を選ぶ話は、いちばん最後です。

最初に見るのは、留めたい壁の高さです。掃き出し窓の上に、屋根を留める金具を通せるだけの隙間があるかどうか。サッシの上端から軒の裏側までが何センチ空いているかで、取り付けられる高さの範囲が決まります。ここが狭いと、屋根の勾配を寝かせるか、壁ではなく別の位置で受ける形に切り替えることになります。

次が、外壁の仕上げです。窯業系サイディング、モルタル塗り、タイル張りでは、金具を留めるときの下ごしらえと、あとで防水処理をする手間が変わります。

そして下地です。下地とは、外壁の内側で荷重を受ける柱や横木のことです。屋根に雪や雨水が載ったときの力は、留めた金具を通ってこの下地に流れます。表からは見えないので、外壁の継ぎ目や釘の位置、図面が残っていればそこから当たりを付け、現地で確かめます。下地の位置に合わせて金具の間隔を決めるため、ここが分かるまで工事の手順が固まりません。

最後に、干渉するものを拾います。雨樋、エアコンの配管、換気フード、給湯器、シャッターボックス、物干し金物。留めたい高さにこれらが重なっていると、避けるか、外して付け直すかの判断が入ります。配管を一度外す作業が入れば、そのぶん日数も金額も変わります。

間口は窓の幅ではなく、屋根を掛けたい壁の長さで測る

ご相談のときにいちばん食い違うのが、この間口です。間口とは、壁に沿って屋根を掛ける幅のことです。

お伝えいただくことが多いのですが、屋根の幅は窓の幅と一致しません。窓の左右に少し出して掛けたいのか、窓の内側に収めたいのか、隣の勝手口まで続けたいのかで、必要な長さが変わります。

もうひとつが出幅、つまり庭にどれだけ出すかという奥行きです。洗濯物を干すために出すのか、雨の日に窓を開けておきたいだけなのかで、必要な奥行きが変わります。出幅を大きくとると、屋根に載る雨水と風の力も増えるので、柱と金具の仕様が上がります。

テラス屋根の商品は、幅も奥行きも決まった規格の中から選ぶ形です。測った寸法とぴったり合うことはあまりなく、近い規格を選んで、余る側をどこに寄せるかを相談します。測ってみたら中途半端な長さだった、というのはよくある話で、それ自体は問題ありません。どちらに寄せるかを先に決めておけると、話が早く進みます。

メジャーが手元にあれば、壁に沿って一度当ててみてください。ない場合は、庭に立って歩幅で数えた数字でも構いません。おおよその長さが分かるだけで、現地で確かめる項目が減ります。

今日のうちに残しておくと、話が一度で済む写真

現地調査の前に手元に置いておくと役に立つのは、次の4枚です。

1枚目は、壁の全体です。庭のいちばん奥まで下がって、屋根を掛けたい壁と地面の境目まで入れて撮ります。建物と地面の関係が分かる引きの写真が、いちばん情報量が多いです。

2枚目は、サッシの上から軒の裏側までを横から撮ったものです。ここに何センチ空いているかが、取り付けの可否を分けます。真正面からだと奥行きがつぶれるので、少し斜めから撮ってください。

3枚目は、干渉しそうな物のアップです。雨樋、エアコンの配管、換気フード。壁のどのあたりを通っているかが分かる距離で1枚。

4枚目は、柱を立てる側の地面です。土のままか、コンクリートが打ってあるか、砂利敷きか。柱の基礎をどう作るかがここで変わります。

写真だけで確定の金額をお出しすることはしません。壁の中は写真に写らないからです。ただし、この4枚があれば、現地で最初に確かめる場所が決まった状態で伺えます。壁を測って、下地の位置を探して、干渉物の逃がし方を決める——この3つが一度で終われば、お見積もりまでの日数も短くなることが多いです。

金額が固まるまでの順番

テラス屋根は、次の順で数字が固まっていきます。

留めたい壁の位置を決める。下地の位置を確かめる。干渉物をどう処理するか決める。そのうえで間口と出幅を確定し、規格に落とし込む。最後に、屋根材と柱の仕様を選ぶ。

多くの方は逆から入ります。屋根の商品を先に決めて、その値段を調べて、自分の家でいくらかを知ろうとする順番です。気持ちとしては自然なのですが、テラス屋根の場合、この順番だと最後まで数字が定まりません。建物側の条件が決まっていないと、どの商品が付けられるかも決まらないからです。

今日できるのは、壁を測って、写真を4枚残しておくことです。ここまでやっておくと、現地調査のときにお伝えする内容が、そのまま見積書の項目になります。

この記事に関するよくあるご質問

テラス屋根の料金表に金額が載っていないのはなぜですか
取り付ける壁の下地と間口で工事の中身が変わるためです。テラス屋根は地面だけで完結せず、建物の壁に金具で留めます。壁のどこに留められるか、その位置に雨樋やエアコンの配管がかかっていないかで、必要な作業が変わります。同じ商品を選んでも敷地ごとに金額が動くので、目安の額を先に出さず、現地を見てからのお見積りにしています。
間口はどこを測ればいいですか
窓の幅ではなく、屋根を留めたい壁の長さを測ってください。窓の左右に少し出して掛けたいのか、窓の幅で収めたいのかで数字が変わります。庭にどれだけ出したいかという奥行きも、地面に立って歩幅で構いませんので測っておくと話が早く進みます。正確な寸法は現地調査のときにこちらで測り直します。
現地調査の前に写真だけで金額は出ますか
写真だけで確定の金額はお出しできません。壁の中に何があるかは表からは見えないためです。ただし壁の全体、サッシの上から軒までの間、干渉しそうな物のアップが写っていれば、現地でどこを確かめればよいかが先に分かります。調査が一度で終わり、お見積もりまでの日数が短くなることが多いです。

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