面積は約2倍、金額は1.7倍に届かない
当社の料金表では、ウッドデッキは約5畳(人工木・8.3㎡)が380,000円、約10畳(人工木・16.5㎡)が630,000円です。
どちらも本体と標準工事を合わせた税込の総額で、束石(つかいし。
デッキの脚を受けるコンクリートの台)と下地組みまで含んだ金額です。
面積を見ると、8.3㎡が16.5㎡になるので、ほぼ倍になっています。
ところが金額のほうは倍になりません。
380,000円を単純に二倍した額と、630,000円のあいだには、はっきりした開きがあります。
ここを倍で見積もったまま検討すると、実際より高い金額を前提に「うちは5畳が限界だ」と決めてしまうことになります。
逆に、広いほうが単位面積あたりでは割安になるからといって、使わない広さを作っても意味がありません。
判断に必要なのは、なぜ倍にならないのかという理由と、自分の家では何畳あれば足りるのかという数字の二つです。
この記事はその二つだけを扱います。
増えるものと、増えないものが混ざっている
デッキの工事は、ざっくり言うと二種類の作業でできています。
面積に比例して増えるのは、床板そのもの、床板を受ける下地の骨組み、それを支える束石、そして地面を均して束石を据える作業です。
広くすればこの部分は素直に増えます。
いっぽうで、広さが変わっても回数が変わらない作業があります。
現場に道具と材料を運び込んで、帰りに片付けるまでの段取り。
既存の地面が土なのか土間コンクリートなのかを確かめて、掘るか斫(はつ)るかを決めること。
掃き出し窓の下端を見て、デッキの床の高さをどこに合わせるかという基準を出すこと。
水平を出す作業も、最初に一度やれば、そのあとは面を広げていくだけです。
この二つ目のかたまりは、5畳でも10畳でも、ほぼ同じだけ必要になります。
だから広くなるほど、床1枚あたりが背負う固定の手間は薄まっていきます。
金額の伸びが面積の伸びに追いつかないのは、値引きをしているからではなく、この構成比が変わるためです。
見積書を読むときも、同じ目で見ると分かりやすくなります。
材料の欄は広さに連動して動き、工事の欄はそこまで動かない。
二つの見積もりを並べて比べる場面では、動いた欄と動かなかった欄を分けて見ると、どこで差が出たのかがつかめます。
5畳で足りるか10畳が要るかは、何をするかで分かれる
広さを面積のまま考えると決まりません。
デッキの上で誰が何をするかを、人数と動作にほどいたほうが早いです。
洗濯物や布団を干すのが主な用途なら、奥行きはあまり要りません。
必要なのは掃き出し窓から出入りできる幅と、物干しの脚が乗る奥行きです。
この使い方だと、細長い形のほうが使い勝手が良くなることが多いです。
テーブルと椅子を置いて座るなら、話が変わります。
椅子は座る場所だけでなく、引いて立ち上がる分の後ろの余裕まで含めて考える必要があります。
椅子を4脚出すなら、向かい合った両側にその余裕が要りますし、脇を人が通れるかどうかも効いてきます。
子どもが遊ぶ場所として使うのであれば、動作ではなく面積そのものが必要になります。
プールを出す、走る、といった使い方は、奥行きも幅も削れません。
ここで効いてくるのが、同じ面積でも形を変えられるという点です。
8.3㎡は、奥行きを1.5mに抑えれば横に長く取れますし、奥行きを2mにすれば幅は1m以上短くなります。
どちらも同じ広さですが、椅子を置けるかどうかは変わります。
畳数だけで比べていると、この差が見えません。
川口の外構でデッキを見に行くとき、先に確かめていること
川口市は、駅前の分譲地から昔からの住宅地まで、敷地の成り立ちが場所によってかなり違います。
デッキを置く裏庭や南面も、家ごとに条件がばらばらです。
現地では、寸法を測る前に次のあたりを見ています。
掃き出し窓の下端の高さは、床をどこに合わせるかの基準になります。
ここを室内の床とそろえるのか、一段下げるのかで、出入りのしやすさと、下に入る空間の高さが変わります。
地面が土なのか土間コンクリートなのかも先に確かめます。
束石を据えるための下ごしらえが変わるためです。
そして意外と効くのが、壁に付いているものです。
エアコンの室外機、給湯器、屋外の水栓、雨どいの落とし口。
デッキの床が上がると、これらの前を塞いだり、点検や交換のときに手が入らなくなったりすることがあります。
避けるのか、切り欠くのか、移すのかを先に決めておかないと、あとから困る場所です。
川口の外構では隣地との距離が近い敷地も多く、その場合は材料を裏庭まで運び込む経路も一緒に見ます。
長い材が曲がり角を通るかどうかで、工事の進め方が変わるためです。
今日できるのは、床にかたちを作って歩いてみること
紙の上で畳数を選ぶより、いま住んでいる部屋で試すほうが確実です。
まず、掃き出し窓の幅をメジャーで測ります。
これがデッキの幅を決める出発点になります。
次に、その幅と、候補にしている奥行き(たとえば1.5mと2m)を、養生テープや新聞紙で室内の床に描きます。
そこに、実際に使う予定の椅子とテーブルを置いてみてください。
椅子を引いて立ち、その脇を人が通る。
洗濯物を干す想定なら、物干しを置いて、洗濯かごを足元に置いてみる。
使う人数で全員立ってみる。
これを一度やると、5畳の枠で足りるのか、10畳が要るのかが、数字ではなく体でわかります。
測った幅と、床に描いてみて決めた奥行き。
この二つが手元にあれば、現地調査でも話が早く進みます。
もちろん寸法はこちらで測り直しますが、置けるか置けないかの判断をその場でお出しできるようになります。
この記事に関するよくあるご質問
- ウッドデッキを約10畳にすると、約5畳のちょうど倍の金額になりますか
- 倍にはなりません。
料金表では約5畳(人工木・8.3㎡)が380,000円、約10畳(人工木・16.5㎡)が630,000円です。
面積はおよそ2倍ですが、搬入や基準を出す作業のように、広さが変わっても回数が変わらない工程があります。
そのぶん金額の伸びは面積の伸びより小さくなります。 - 天然木にしても同じ金額ですか
- 料金表の金額は人工木のものです。
天然木をご希望の場合は別途お見積もりになります。
ご希望があれば、材の違いで何が変わるかを現地調査のときにお伝えします。 - 奥行きはどのくらい取ればいいですか
- 使い方で変わります。
洗濯物を干すだけなら奥行きは狭くても足りますが、テーブルと椅子を置いて座るなら、椅子を引いて立ち上がる分の余裕が要ります。
同じ8.3㎡でも、奥行きを1.5mにするか2mにするかで幅が1m以上変わるので、先に用途を決めてから寸法を割り振ると迷いにくいかと思います。