梅雨に延びるのは、作業できる日が減るから
お見積もりに「工事は4日」と書いてあったとして、その4日は暦の4日ではありません。
人が敷地に入って手を動かせる日を4つ数えたものです。
晴れが続けば月曜に始めて木曜に終わりますが、途中に雨が二日入れば、終わるのは土曜になります。
工事が遅くなったのではなく、進まない日が間に挟まったぶん、後ろにずれています。
梅雨にこの差が開きやすいのは、雨の日が散らばって入ってくるからです。
まとめて一週間降るより、一日おきに降るほうが日程は組みにくくなります。
地面を触る工程は、前の工程が乾いていることを前提に次へ進むので、降ったあとに一日置く必要が出ることもあります。
ここを読まずに日付だけ決めると、困るのは工事の最後ではなく、その日に予定していた別のことです。
車の納車日に駐車スペースがまだ土のまま、来客の日に資材が残っている、といった形で表に出ます。
梅雨に着工するかどうかは、工事そのものより、完成していてほしい日に何を予定しているかで決まるところが大きいかと思います。
雨で止まる工程と、雨でも進む工程がある
梅雨だからといって、全部の作業が止まるわけではありません。
止まりやすいのは、地面を掘る工程とコンクリートを扱う工程です。
掘った穴に水が溜まると、周りの土がゆるみます。
そのまま柱を立てると据わりが変わってしまうので、水を抜いて土を締め直す手間が先に入ります。
この作業は工程表には出てこないのに、半日ぶん時間を食います。
コンクリートを打つ日はさらに天候を見ます。
打った直後に強い雨が当たると表面の仕上がりに影響が出るため、予報を見て打つ日をずらす判断をします。
打ったあとは固まるまで置く期間(養生=コンクリートが強度を出すまで手を触れずに置いておく時間)があり、ここは雨でも時間が進むので、実は止まりません。
一方、基礎が終わったあとのカーポート本体やフェンスの組み立ては、小雨のうちなら進められる場合があります。
電動工具を使うので、強い雨や風のときは安全のために下げますが、半日で上がる予報なら待ってから動くこともあります。
つまり、梅雨に影響を受けるのは工事の前半です。
基礎の日をどこに置くかで、全体がどれだけ動くかが変わってきます。
川口の外構工事で、梅雨に着工するなら先に決めること
決めておきたいのは、工期の長さより「使えなくなる期間」のほうです。
外構工事のほとんどは住みながら進みますが、工事の場所によっては玄関から道路までの通り道や駐車スペースが一時的に使えなくなります。
梅雨に着工すると、この使えない期間も雨のぶん延びます。
四日で済むはずだった期間が六日になったとき、車を停められない日も二日増えます。
代わりの駐車先を一日単位で借りている場合、ここがずれるといちばん面倒です。
だから梅雨に着工するときは、工期に余白を足すのと同時に、駐車先を押さえる日数にも余白を足しておくほうが安全です。
もう一つは搬入です。
前面道路に工事車両を停められるかどうかは、川口市内でも敷地によってかなり違います。
旧鳩ヶ谷市域のように街道沿いに家が建て込んでいる地区や、隣地との距離が数十センチしかない敷地では、資材を道路に置いたまま一晩越すことができません。
雨が続くと搬入の日そのものを動かすことになり、そのぶん組み立ての日も後ろへ動きます。
工事車両を停める位置と資材の運び込む道は、現地調査のときに一緒に決めます。
待ち時間のほうは、梅雨より先に消せる
日数を決めるのは主に三つで、部材をメーカーから取り寄せる期間、基礎のコンクリートが固まるまでの期間、そして天候です。
このうち天候だけはこちらで動かせません。
動かせるのは一つ目です。
品番と色を早く確定させておけば、取り寄せの待ち時間を梅雨に入る前に消しておけます。
逆に、降り始めてから仕様を迷うと、部材待ちと雨待ちが前後に並ぶので、暦の上での待ち時間が一気に伸びます。
仕様が決まらない理由は、たいてい素材や色の好みが絞れていないことです。
迷っている項目が三つあるなら、まず一つだけ決めて連絡してもらえれば、そこから発注に回せるものを先に動かします。
ご相談の内容ごとの日数は、現地調査のあとにお見積もりと一緒にお出しします。
梅雨の時期にご相談をいただいた場合は、雨で止まる日を含めた見通しもそこでお伝えします。
今日やるのは、完成していてほしい日を一つ書くこと
カレンダーを開いて、工事が終わっていてほしい日を一つだけ書き出してみてください。
そして、その日に何が必要かを一行足します。
「車を二台置ける」「来客が玄関まで歩ける」「足元に資材が無い」のどれかです。
この一行があると、逆から日程を組めます。
地面を触る工程をどこに置くか、雨で止まる日をどれだけ見込むか、部材の発注をいつまでに回すかが、その日から順に決まっていきます。
反対に、希望日を伝えずに「梅雨だから遅れるかもしれません」というやり取りだけで始めると、どこに余白を入れるべきかの判断ができません。
日付が動かせない事情があるなら、それもそのまま伝えていただくほうが話が早く進みます。
梅雨のうちに基礎だけ先に済ませて、本体の組み立てを明けてから回す、という組み方もできます。
何日かかるか、その間なにが使えなくなるかを着工前にお伝えしてから始めます。
この記事に関するよくあるご質問
- 梅雨の時期は外構工事を避けたほうがいいですか
- 工事の内容によって変わります。
地面を掘る工程やコンクリートを打つ工程は雨と地面の状態に左右されるため、日程が動きやすくなります。
一方で部材をメーカーから取り寄せる期間は天候と関係なく進みます。
完成希望日に余白を足せる状況なら梅雨のうちに進める形でも組めますし、動かせない日付があるなら、その日を先にお伝えください。 - 雨で工事が止まった日数は、そのまま完成日が延びますか
- 後ろにずれることが多いです。
お見積もりに書かれた日数は作業できる日を数えたものなので、雨で人が入れない日はその外側に積まれます。
何日かかるか、その間なにが使えなくなるかは着工前にお伝えしてから始めます。 - 工事中に車を停められない期間も延びますか
- 延びることがあります。
玄関から道路までの通り道や駐車スペースが使えなくなるのは、地面を触る工程と重なる期間だからです。
停められない日が出る場合は、近くの駐車場をご用意いただくか、日程をずらすかをご相談ください。