連休は、工事の区切りに合わせて来てくれない
年末年始やお盆、大型連休の前後に外構の工事を入れようとするとき、たいていはカレンダーから考えます。
休みの前に終わらせたい、休みが明けてから始めたい、というふうに日付のほうが先にある。
ただ現場の側は日付ではなく、工程の順番で動きます。
外構の工事は、掘る、基礎を作る、固まるのを待つ、部材を組み立てる、という並びでしか進みません。
この順番は入れ替えられませんし、飛ばすこともできません。
だから休みに入る日が工程のどこに当たるかは、着工日と工事の中身で自動的に決まります。
こちらの都合で、きりのいいところに止まる日を持ってこられるわけではない、ということです。
工事の日数を決めるのは主に三つで、部材をメーカーから取り寄せる期間、基礎のコンクリートが固まるまでの期間、そして天候です。
組み立てそのものが1日で終わる規模でも、その前後に日数が加わります。
連休はこのうち、前の二つに直接ぶつかります。
取り寄せの途中なら休みのぶんだけ待ち時間が伸び、固まるのを待っている途中なら、待つ場所が使えない期間が休みと重なります。
そして外構の工事は、住みながら進むのがほとんどです。
工事が止まっている間も、その敷地で生活は続きます。
ここが、建物の中の工事と違うところかと思います。
止まった日の敷地は、工程によって姿が変わる
止まること自体は避けられません。
考えておきたいのは、止まった状態の敷地を、休みの間そのまま使えるかどうかです。
工程のどこで止まるかによって、敷地に残るものがまるで違います。
解体が終わったところで止まる
古い土間コンクリートを壊す、ブロック塀を撤去する、植え込みを抜く。
こうした作業のあとは、地面が土のまま出ます。
雨が降ればぬかるみますし、そこへ車を乗り入れれば轍が残ります。
壊したガラや抜いた根を処分場へ運ぶ日の都合で、敷地の隅に積んだままになることもあります。
休みに入る前に運び出せるかどうかは、聞けば分かる話です。
掘った穴のところで止まる
カーポートの柱もフェンスの基礎も、地面を掘った穴の中に作ります。
掘っただけの状態で休みへ入ると、敷地に穴が開いたままになります。
現場ではカラーコーンや単管で囲いますが、囲いがあるということは、そこを通れないということでもあります。
玄関から道路までの通り道にかかっていないかを、先に確かめておきたいところです。
コンクリートを打った直後で止まる
これは、連休と相性のいい止まり方です。
打ったコンクリートは固まるまで人が乗れず、車も載せられません。
この待ち時間を養生(ようじょう。
固まるまで手を触れずに置いておく期間のこと)と呼びます。
もともと待つための日数なので、ここが連休と重なれば、休みが工期を食いません。
ただし、打った面は休みのあいだずっと使えないままです。
駐車スペースの土間なら、休み中は車を置けません。
柱が立って、屋根が載る前で止まる
カーポートは、柱を立てて基礎が固まってから屋根を組みます。
屋根材の入荷が休みの後ろに回ると、柱だけが立った状態で何日か置かれます。
その下に車を停めていいかは現場の判断になるので、休みへ入る前に聞いておくところです。
フェンスも同じで、基礎のブロックだけ積んで本体が載っていない状態だと、境界は仕切られていません。
犬を庭に出す予定がある方は、ここが効いてきます。
年末年始は、休むのが職人だけではない
年末年始がほかの連休と違うのは、止まるのが現場だけではない点です。
メーカーの工場も、建材を扱う流通も、同じ時期に休みへ入ります。
外構の部材は、色や寸法を決めてから発注します。
取り寄せの期間が休みをまたぐと、休んでいる日数がそのまま後ろへずれます。
年内に品番を確定できていれば出荷を待つ列に並べますが、休みに入ってから仕様を決めると、列に並ぶところからが年明けです。
ここで効いてくるのは、完成希望日を強く言うことよりも、選ぶものを早く決めるほうです。
屋根材をどれにするか。
フェンスの高さをいくつにするか。
機能門柱のポストを、どちら側から取り出す向きにするか。
こうした選択が残っているあいだは、発注に進めません。
年末をまたぐ日程で相談するなら、何を決めれば発注できるのかを先に聞いておくと、休みの前の時間の使い方が変わってきます。
川口の外構工事で、連休の前に確かめる三つ
川口市は荒川を挟んで東京都北区と向かい合う位置にあり、駅前の分譲地から昔からの住宅地まで、敷地の成り立ちが場所によってかなり違います。
西どなりの蕨市のように住宅が近接して建っている地域では、資材を置く場所や工事車両を停める位置が、敷地の中だけで収まらないこともあります。
作業が止まっているあいだ、その資材がどこに置かれたままになるかは、生活に直接ひびきます。
日程を詰めるときに、次の三つを聞いてみてください。
一つめは、休みに入る日の朝、工事はどこまで進んでいる予定か。
工程表の言葉ではなく、敷地の状態として聞くのがこつです。
「基礎まで」ではなく、「穴が開いたままか、埋め戻した状態か」まで踏み込む。
同じ「基礎まで」でも、この二つは休みの過ごし方が変わります。
二つめは、その状態で車を停められるか、玄関から道路まで歩けるか。
使えない期間が出るなら、いつから何日間かを着工の前に出してもらいます。
三つめは、休みのあいだ敷地に残るものは何か。
資材、囲い、解体したガラ。
置く場所と、触っていいものかどうかを確かめます。
私たちは、工事の内容ごとの日数を現地調査のあとにお見積もりと一緒にお出しします。
何日かかるか、そのあいだ何が使えなくなるかを着工前にお伝えしてから始めます。
連休をまたぐ日程なら、止まる日の敷地の状態も同じようにお伝えします。
今日できるのは、連休に敷地を使う日を数えること
業者へ連絡する前に、手元でできることが一つあります。
連休の予定を日付で書き出して、敷地を使う日に印をつけることです。
何日に誰が来るか。
車で来る人は何台か。
玄関前で荷物を下ろす日があるか。
庭で何かする予定があるか。
年末年始なら買い出しの荷物を運び込む日と、親族が集まる日。
お盆や大型連休なら、来客と帰省の出入りです。
書き出してみると、休みのすべてが同じ重さではないことが見えてきます。
実際に敷地を使う日は、2日か3日に集中していることのほうが多いかと思います。
その日付を、そのまま現場に伝えます。
「休みのあいだ使えると助かる」より、「28日と1日は車が2台入る」のほうが、工程の組み方に反映できます。
屋根を載せる日を前に寄せるか後ろへ回すかで、その2日の敷地の姿が変わることもあります。
どう組んでも足りないと分かれば、着工日を数日ずらすという選び方も残ります。
日付を出すのは、業者の都合に合わせるためではありません。
休みに入ってから「この状態だと困る」と気づいても、そのときには動かせるものがない。
現場は動きませんし、部材も届きません。
書き出す作業は今日でもできて、カレンダーを開いてから5分で終わります。
この記事に関するよくあるご質問
- 連休をまたぐ日程でも工事を頼めますか
- お受けします。
ただし作業は休みのあいだ止まり、工程の途中の状態で敷地が残ります。
どこで止まるかは着工日と工事の内容で決まるため、休みに入る日の敷地の状態を着工前にお伝えします。 - 年末年始をまたぐと工期はどのくらい延びますか
- 工事の内容によって変わります。
部材の取り寄せが休みをまたぐ場合は、休んでいる日数のぶん後ろへずれます。
屋根材の種類やフェンスの高さといった仕様が決まるまで発注できないので、何を決めれば発注に進めるかを先にお伝えします。 - 休みのあいだ、工事中の場所は使えますか
- 工程によって変わります。
コンクリートを打った直後の面は、固まるまで人も車も乗れません。
掘った穴のところは囲いを立てるため通れません。
使えない場所と期間は、着工前にお伝えします。