カーポートの屋根が防げるのは、上から来る日差しだけ
夏の暑さ対策にカーポートを考えるとき、屋根材の違いから調べ始める方が多いかと思います。
このサイトの料金表にも、1台用の屋根は2種類載せています。
ポリカーボネート屋根の標準仕様が180,000円、熱線を遮る屋根で積雪20cmに対応する仕様が260,000円です。
金額の差は、屋根材の仕様が変わるぶんです。
ただ、屋根材を比べる前に押さえておきたいことがあります。
どちらの屋根でも、車を守れるのは上から差す日差しに対してだけです。
カーポートには壁がありません。
朝や夕方の低い日差しは、屋根の下へ横から入ってきます。
この時間帯は屋根材を上の仕様に変えても、車に当たる光は同じです。
夏の太陽は、昼前後にかなり高いところを通ります。
このため屋根の影はほぼ真下に落ちて、車の上に重なります。
日が傾くと影は太陽と反対の方向へずれていき、夕方には、屋根の下にある車ではなく隣の地面に影が落ちていることが多いです。
屋根材で差が出るのは、影が車に重なっている時間です。
ここを先に押さえておくと、2つの屋根のどちらにするかを暮らし方に合わせて決められます。
標準の屋根と熱線を遮る屋根で変わること
ポリカーボネートは光を通す樹脂の板で、屋根の下が暗くなりにくいのが長所です。
そのかわり、光と一緒に日差しの熱も下へ通します。
熱線(日差しに含まれる、物を温める目に見えない光)を遮る屋根は、この熱の一部を屋根材のところで止めるように作られています。
製品によっては色味が付いていて、標準の屋根より下が少し暗くなることがあります。
車を置くだけの場所なら気になりにくいですが、屋根のすぐ横に部屋の窓が面している敷地では、その部屋の明るさも一緒に考えることになります。
車内の温度がどれくらい変わるかは、製品、その日の日差し、車の色によって変わります。
ここで数字は出しません。
見積もりの段階で屋根の型番が決まったら、その製品についてメーカーが公表している性能を確かめるのがいちばん確実です。
熱線を遮る屋根が効くのは、日の高い時間に車が停まっている家
どんな暮らし方だと、屋根材の差が効いてくるのか。
分かれ目は、車が駐車場に停まっている時間帯です。
平日は車で通勤していて、日中は駐車場が空いている家を考えてみます。
夏の昼前後、車は屋根の下にありません。
帰ってくる夕方は日差しが横から入るので、屋根材の差が出る時間と重なりにくいです。
反対に、在宅の日が多く昼間も車を停めている家や、昼に一度戻って午後にまた出かける家では、影が車に重なる時間に車が屋根の下にいます。
こうした家では、熱線を遮る屋根を選ぶ意味がはっきり出てきます。
もう一つの分かれ目は、建物や隣家の影です。
駐車場が一日の長い時間どこかの影に入っているなら、屋根材を上の仕様にしても差の出る時間は短くなります。
どの時刻にどこまで影が来るかは敷地ごとに違うので、地図や図面からは読み取りにくいところです。
停める向きで、フロントガラスに当たる日差しが変わる
屋根で防げない横からの日差しには、車をどちら向きに停めるかが効いてきます。
車の窓でいちばん大きいのはフロントガラスで、ここから入った日差しがハンドルやダッシュボードを温めます。
夏の太陽は東寄りから昇り、西寄りに沈みます。
たとえば駐車場の奥が東、道路が西という敷地なら、頭から入れるとフロントガラスは東を向き、夕方の西日はリアガラスの側から当たります。
後ろ向きに入れれば、その逆です。
夕方まで停めている家なら、この向きの違いが屋根材の違いより効いてくることもあります。
ただ、停める向きは道路から車が入る角度でほぼ決まってしまう場合があります。
前面道路が狭い敷地では、切り返しの回数を考えると選べる向きが1つしかないこともあります。
向きはカーポートの柱の位置にも関わります。
柱は乗り降りする側を避けて立てるので、あとから停める向きを変えると、ドアを開ける側に柱が来てしまうことがあります。
向きを変えたくなる可能性があるなら、柱の位置を決める前に固めておきます。
屋根材と停める向きは、別々に選ぶものではありません。
日の高い時間に停めているなら屋根材が、夕方に長く停めているなら向きが効いてきます。
両方の時間に停めている家では、2つを合わせて考えます。
川口の外構相談の前に、駐車場を3つの時刻に撮っておく
現地調査では敷地を測り、柱を立てられる位置と、道路から車が入る角度を確かめます。
ただ、調査で伺うのは一日のうち1つの時刻だけです。
それ以外の時刻にどこへ日が差すかは、その場では見られません。
そこで、晴れた日に駐車場を3回撮っておくと、判断の材料になります。
- 車を停めて家に入る時刻
- 昼の12時前後
- 車を出す時刻、または夕方にいちばん長く停めている時刻
どれも道路側から駐車場全体が入るように撮り、撮った時刻をメモしておきます。
建物や隣家の影がどこまで来ているか、日なたの部分に車のどこが入るかが写っていれば足ります。
平日と休日で停める時間が違う家は、長く停めているほうの日に撮ります。
これから撮る場合は、真夏より太陽の通り道が低くなっているので、影は真夏より長く写ります。
昼の写真で影が駐車場にかかっていても、真夏の昼にはもっと建物のほうへ縮んでいると考えて見てください。
3枚を並べると、車が屋根の下にいる時間に、日差しが上から来ているのか横から来ているのかが分かります。
上からなら屋根材の差が効き、横からなら停める向きのほうが効きます。
川口で外構の相談をするときにこの写真と時刻がそろっていれば、標準の屋根と熱線を遮る屋根のどちらにするかを、調査した時刻の日差しだけで決めずに済みます。
次の晴れた日、車を停めたらまず1枚撮ってください。
この記事に関するよくあるご質問
- 熱線を遮る屋根にすれば、夕方の車内も暑くなりにくいですか
- カーポートには壁が無いため、朝や夕方の低い日差しは屋根の下へ横から入ります。
この時間帯は屋根材を変えても車に当たる光は変わりません。
夕方に長く停めている場合は、屋根材より停める向きのほうが効いてきます。 - 標準の屋根と熱線を遮る屋根は、料金表でいくら違いますか
- カーポート1台用は、ポリカーボネート屋根の標準仕様が180,000円、熱線を遮る屋根で積雪20cmに対応する仕様が260,000円です。
差は屋根材の仕様が変わるぶんです。 - 屋根材を決める前に、自分でできることはありますか
- 晴れた日に、車を停めて家に入る時刻・昼の12時前後・車を出す時刻の3回、駐車場全体の写真を撮り、時刻をメモしておきます。
日差しが上から来る時間と横から来る時間が分かり、屋根材と停める向きのどちらが効くかを判断する材料になります。