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目隠しフェンスで隣が暗くなると言われたら 〜 影の先端に印をつけて位置を決める 〜

目隠しフェンスを立てる前に言われたときの考え方。影が届く範囲は高さと位置と季節で決まります。予定線に棒を立てて影の先端に印をつけ、数十センチ内側へ動かしたときの差を見比べる手順をまとめました。

住宅の敷地の境目に立てられた目隠しフェンスの様子
写真はイメージです

言われたら、まず場所と時間を聞く

隣の方の言う、家全体の話ではないことが多いです。リビングの掃き出し窓や台所の小窓、洗濯物を干す場所、鉢植えを並べている一角など、日当たりを気にしている場所はたいてい1つか2つに絞られます。

どこが、何時ごろに、どの季節に暗くなるのが心配なのか。ここまで具体的に聞ければ、話はから移ります。場所を聞かないまま高さを下げたり計画を止めたりすると、目隠しとしての役目も果たせず、隣の方の心配も残るという、どちらにも半端な結果になりがちです。

聞くときは、敷地の写真や簡単な図を見せながら伝えると話が早く進みます。完成した姿が見えないうちは、隣の方もいちばん暗くなる姿を思い浮かべていることがあるからです。塀のように隙間なく壁が立つと思っていたら、実際の計画は腰より少し高い程度だった、という食い違いもあります。

影がどこまで届くかは、高さ・位置・季節で決まる

フェンスの影がどこまで伸びるかは、ほぼ次の3つで決まります。

  • フェンスの高さ … 高いほど影は長く伸びる
  • 境界線からの距離 … 境界ぎりぎりに立てるほど、影は隣の敷地の奥まで入る
  • 太陽の高さ … 冬は太陽が低いので、同じフェンスでも夏より影が長くなる

このうち季節は選べません。高さは目隠しの効き目に直結するので、下げると隠したかったものが見えてしまいます。高さの調整だけで解こうとすると、立てる意味そのものが薄れることがあります。

残るのが位置です。フェンスを境界線から内側へ下げると、影の先端も同じ距離だけ手前に戻ってきます。高さも見た目も変えずに、影の届く範囲だけを動かせるのが位置の調整です。隣家との距離が限られた敷地では、この数十センチで、影が隣の窓の下で止まるか窓にかかるかが分かれることがあります。

方角も関係します。隣の家がこちらの北側にあると、昼間の影は隣の方向へ落ちます。東西に並んでいる場合は、朝か夕方のどちらかだけ影がかかる形になりやすいです。隣の方が言うのか言うのかは、この向きと合っているはずです。

予定の線に棒を立てて、影の先端に印をつける

机の上で考えるより、実際の影を見るほうが確かです。用意するのは、立てたいフェンスと同じ高さの棒、印をつけるテープかチョーク、スマートフォンのカメラの3つです。晴れた日に行います。

  1. 立てたい線の上に、棒をまっすぐ立てる。フェンスの両端にあたる位置と、隣の窓の正面にあたる位置の、少なくともか所で行う
  2. 隣の方が気にしている時間帯に、棒の影の先端へ印をつける
  3. 棒を、と内側へ下げ、同じ時刻にもう一度印をつける
  4. 印と棒が一緒に写るように写真を撮る

棒の影は、フェンスのてっぺんが落とす影の1点にあたります。数か所の印を結んだ線が、フェンスを立てたときの影の縁になります。

影の先端が隣の敷地に落ちる場合は、境界を越えて入らずに、こちら側から目で見るか写真で確かめます。印をつけたいときは、隣の方に事情を話して一緒に見てもらうのがいちばん話が早く、その場でいう線引きが出てくることもあります。

もう1つ見落としやすいのが季節です。いまの時期に測った影は、冬至に近づくにつれて長くなります。秋に測ったのなら、印より先まで伸びる前提で、少し余裕を持たせた位置を選びます。

数十センチ下げるときに引き換えになるもの

内側へ下げれば、そのぶん自分の敷地の使える幅が減ります。引き換えになるものは、先に知っておくほうが後悔しにくいです。

フェンスと境界の間が、手の届きにくい場所になる

下げた数十センチは、フェンスの外側に残る細長い地面になります。草が伸びても落ち葉がたまっても、入れる幅がなければ手入れができません。人が横向きに入れる幅をとるか、草が出にくいように砂利や土間で仕上げておくかを、フェンスと一緒に決めます。

フェンスの位置が境界ではなくなる

内側に立てたフェンスは、境界の目印になりません。何年か経つと、フェンスの外側の地面も隣の土地だと思われていることがあります。境界杭見える状態で残っているかを確かめ、隣の方にも伝えておきます。

金額は主に長さで動く

料金表の目隠しフェンスはあたりの金額で、アルミ形材のH1200ならです。同じ長さのまま内側へ平行に下げるだけなら、総額に大きな差は出にくいです。ただ、下げたことで端を既存の塀まで折り返す部分が出ると、足した長さの分だけ加わります。どこで線を止めるかも、影の印を見ながら決めます。

基礎が境界を越えにくくなる

フェンスの柱は、地面の下で柱より太い基礎に支えられています。境界ぎりぎりに立てると、見える柱は内側でも、埋めた基礎が隣の敷地へはみ出すおそれがあります。内側へ下げると、この心配も同時に減ります。

川口の外構工事で、線を引く前に確かめていること

川口市のまわりでは、隣家との距離が数十センチしかない敷地も少なくありません。そうした場所でフェンスを計画するときは、柱と基礎が境界を越えないかを、図面の上で先に確かめます。

現地調査では、敷地を測り、境界杭の位置と方角を記録します。こちらの敷地から見える範囲で隣家の窓の位置も確かめ、フェンスの線を図面に引いたうえで、境界から何センチ内側に立てるかを数字でお出しします。影を理由に位置を動かす場合は、動かしたあとの外側の幅をどう仕上げるかまで含めて図面に書きます。

位置だけでは折り合いがつかないときは、隣の窓の正面にあたる区間だけ高さを変える、板のすき間から光が抜けるデザインを選ぶ、といったやり方を組み合わせます。すき間のあるデザインは光と風が通るかわりに、目隠しの効きが下がります。何を優先するかは、影の印の写真を見ながら一緒に決めます。

今日できるのは、フェンスと同じ高さの棒を用意して、隣の方が気にしている時間帯に予定の線へ立て、影の先端に印をつけることです。その写真が1枚あれば、隣の方との話し合いでも、業者との打ち合わせでも、同じ絵を見ながら位置を決められます。

この記事に関するよくあるご質問

隣の家から暗くなると言われたら、目隠しフェンスはあきらめるしかありませんか
あきらめる前に、立てる位置を見直す方法があります。影がどこまで届くかは、高さと位置と季節で決まります。境界線からフェンスを内側へ下げると、影の先端も同じだけ手前に戻ります。そのため、数十センチ下げただけで隣の窓に影がかからなくなることがあります。
フェンスの影がどこまで届くかを自分で確かめられますか
確かめられます。立てたいフェンスと同じ高さの棒を予定の位置に立て、隣の方が気にしている時間帯に影の先端へ印をつけます。棒を内側へ下げて同じ時刻にもう一度印をつけると、その差が見えます。秋に確かめた影は、冬に近づくほど長く伸びる前提で見ておきます。
フェンスを境界から内側に下げると金額は変わりますか
料金表の目隠しフェンスはあたりの金額で、アルミ形材のH1200はです。総額は主に立てる長さで決まるので、同じ長さのまま内側へ平行に下げるだけなら、大きな差は出にくいです。下げたせいで端を折り返す部分が出るなど長さが増える場合は、増えた長さの分だけ加わります。

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