図面の「H1200」が、敷地の上では想像しにくい理由
外構の図面や見積書には、フェンスなら「H1200」、カーポートなら柱の高さが数字で書かれています。
ところが、1200mmという数字を見て、リビングの窓からどこまで隠れるかを言い当てられる人はほとんどいません。
図面は上から見た形か、正面から見た線でしかなく、自分の目の高さや、窓・玄関・車との位置関係までは描かれていないからです。
高さの起点がずれていることもあります。
見積書の高さがフェンス本体だけを指しているのか、下に積むブロックを含めて地面から測った高さなのかで、仕上がりの上端は変わります。
敷地が道路より高い家なら、同じ高さのフェンスでも道路から見上げると大きく見えますし、逆に低い家では思ったより目隠しにならないことが多いです。
見積書の高さが「どこから測った数字か」を確かめたことはありますか。
完成してから「思っていたのと違う」となる原因の多くは、仕様の選び間違いではなく、この数字と実物のあいだの想像のずれにあると考えています。
棒と紐で、予定の高さを敷地に再現する
ずれを減らすいちばん手軽な方法は、予定している高さを実寸で敷地に立ててみることです。
材料は家にあるもので足ります。
- 長さのある棒を2本(園芸用の支柱、物干し竿、突っ張り棒など)
- メジャー
- ビニールテープ(目立つ色)
- 紐(荷造り用のもので十分です)
手順は次のとおりです。
- フェンスや目隠しを立てたい線の両端に、棒を1本ずつ立てる。
土なら差し込み、土間の上なら砂を入れたバケツやペットボトルで支える
- 地面からメジャーで測り、予定の高さの位置にテープを巻く
- 2本のテープの位置を紐で結び、ぴんと張る
張った紐が、完成後のフェンスの上端です。
業者が位置出しに使う「水糸(みずいと|工事で高さや線を示すために張る糸)」と同じ考え方で、線が1本あるだけで、空間のどこまでが塞がるかが急に見えるようになります。
棒は敷地の内側に立て、道路や隣の敷地にはみ出さないようにします。
風で倒れると車や窓に当たるので、見終わったらその日のうちに片付けておくと安心です。
カーポートと門柱も同じやり方で見られる
フェンス以外でも、高さが気になるものは同じ手順で確かめられます。
カーポートは、屋根の下端の高さに印を付けた棒を、車を停める位置の横に立てます。
背の高い車や、屋根にキャリアを付けている車では、ここで余裕が見えます。
後ろの扉が上に開く車なら、実際に開けて、扉の先端と棒の印を並べてみてください。
柱の長さは製品ごとに何種類か選べることが多く、ここで分かった高さがその選択の材料になります。
機能門柱なら、ポストの投入口と表札の高さに印を付けます。
郵便を入れる人の手の位置と、道路から表札を読む目の位置が合っているかを、実際に歩いて近づきながら確かめられます。
ウッドデッキは高さより「窓の下枠との段差」が使い勝手を決めます。
掃き出し窓の下枠から地面までを測り、デッキの床をどこに合わせるかを棒の印で見ておくと、出入りのしやすさを想像しやすくなります。
見る場所と時間を変えて、同じ棒を3回見る
棒を立てたら、1か所から眺めて終わりにしないことが大事です。
同じ高さでも、見る位置で印象が大きく変わります。
まず室内の窓の前に立ち、次に椅子やソファに座って見ます。
立った状態では足りているように見えた目隠しが、座ると紐の上から外が見える、ということが起こります。
次に前面道路に出て、通りを歩く人の位置から見ます。
家の中が隠れているかと同時に、家の正面が塀で覆われて圧迫感が出ていないかも、この位置で分かります。
最後に、車を停める位置や玄関の前に立ちます。
カーポートの柱や門柱が、車のドアの開閉や人の通り道にかかっていないかは、平面の図面よりも、棒が1本立っているほうが気づきやすいものです。
時間を変えて見ると、影の落ち方も分かります。
朝と夕方では影の長さと向きが違うので、庭や窓にどれだけ影がかかるかは、一度見ただけでは判断しにくいかと思います。
棒で確かめた結果を、川口の外構の現地調査に持っていく
確かめた高さは、写真に残します。
棒とメジャーを一緒に写し、テープの位置が分かるように撮っておくと、後から見返しても数字と見え方が結びつきます。
窓の内側から、道路から、車の位置から、と見た場所ごとに1枚ずつ撮っておくと、どの位置で何が気になったかがそのまま伝わります。
メモには「地面から何センチか」と、その地面がどこかを書き添えます。
土の部分なのか、土間コンクリートの上なのか、道路の面なのかで、同じ数字でも意味が変わるためです。
川口の外構工事でも、現地調査とお見積もりは無料で、図面がなくても敷地はこちらで測ります。
そのときに「この高さで棒を立てて見たら、座ると少し足りなかった」という情報があると、製品の高さやブロックの段数を決める話が早く進みます。
数字だけの希望よりも、見え方で伝えてもらうほうが、完成後のずれを小さくしやすいと考えています。
棒では確かめきれないこと
棒と紐で分かるのは、高さと位置です。
それ以外のことは、別の方法で補う必要があります。
目隠しフェンスの透け具合は、紐では再現できません。
板と板のすき間の幅で、外からの見え方も風の抜け方も変わるので、メーカーのカタログや実物の見本で確かめます。
色や素材の質感も同じで、屋外の光の下で見ると、画面や紙で見たときより明るく見えたり暗く見えたりすることが多いです。
地面そのものの高さが工事で変わる場合もあります。
既存の土を削ったり、土間を打ち直したりすると、棒を立てた地面と完成後の地面がずれます。
その場合は、仕上がりの地面がどこになるかを現地調査で確かめてから、棒の印を付け直すと正確です。
今日できることは1つです。
いちばん迷っている高さを1か所だけ選び、棒を2本立てて紐を張り、窓の前で座って見た写真を1枚撮ってください。
この記事に関するよくあるご質問
- 図面の高さの数字だけで、完成後の見え方は分かりますか
- 数字だけでは分かりにくいことが多いです。
図面は上から見た形か正面から見た線で、窓からの見え方や道路からの圧迫感は描かれていません。
長さの分かる棒を2本立て、予定の高さに印を付けて紐でつなぐと、完成後の上端の位置を敷地の上で見られます。 - 棒を立てて確かめるとき、どこから見ればよいですか
- 室内の窓の前(立った状態と座った状態)、前面道路、車を停める位置の3か所から見ると、高さの印象の違いが分かりやすくなります。
朝と夕方で影の落ち方も変わるので、時間を変えてもう一度見ておくと判断しやすくなります。 - 図面がなくても現地調査を頼めますか
- 頼めます。
現地調査とお見積もりは無料で、敷地はこちらで測ります。
棒で確かめた高さを、測った起点と一緒に写真で残しておくと、現地調査の話が早く進みます。