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塀を撤去すると隣の花壇が崩れることがある 〜 塀の両側でブロックの段数を数える 〜

古いブロック塀を撤去したあと、隣の花壇や地面が崩れてくることがあります。起きやすいのは、塀の両側で地面の高さが違う場合です。撤去の前に自分で確かめられる段数の数え方と、工事を組む順番をまとめました。

住宅の敷地の境界に立つコンクリートブロックの塀
写真はイメージです

塀を撤去したら、隣の花壇の土がこちらへ流れてきた

古いブロック塀を撤去したら、隣の花壇の土が崩れて自分の敷地に流れ込んできた。雨が降った翌日、塀のあった線に沿って隣の地面が欠けていた。塀の撤去で隣ともめる原因には、こうした地面の動きがあります。

原因は、塀が立っているあいだずっと土を押さえていたことです。塀の片側の地面が高く、もう片側が低い場合、高い側の土は低い側へ出ていこうとする力をかけ続けています。このとき塀は、土留めして働いています。見た目はただの仕切りでも、実際には土の重さを受けている塀があります。

塀を取り除くと、押さえていたものが一度になくなります。乾いているうちは形を保っていた土も、雨を吸うと重くなり、縁から崩れはじめます。隣の花壇は、塀に寄せて土を盛ってあることが多いです。縁にレンガを並べてあっても、その背中を支えているのはこちらの塀、という作り方もあります。

塀の向こうの地面を、最後にじっくり見たのはいつでしょうか。自分の側からは塀しか見えないので、隣の土がどこまで盛られているかを知らないまま撤去を決めてしまうことがあります。

塀の両側で段数が違えば、その塀は土を支えている

塀が土を押さえているかどうかは、両側の地面の高さを比べると分かります。いちばん手軽なのは、ブロックの段数を数える方法です。一般的なコンクリートブロックは、目地含めると1段がおよそ20センチです。

まず自分の敷地側で、地面から塀のてっぺんまでの段数を数えます。次に、隣の敷地側でも同じように数えます。自分の側が6段で隣の側が4段なら、隣の地面のほうが2段ぶん、およそ40センチ高いと分かります。

隣の側は、塀越しにのぞけば見えることもあります。見えないときは、隣の方に声をかけて見せてもらいます。撤去の話を正式にする前に伝えておくと、あとで工事の日程を相談するときに話が通りやすいかと思います。

差は塀の端から端まで同じとは限らない

道路側から奥へ向かって地面が上がっている敷地では、手前は同じ高さでも、奥では2段、3段と差が開いていきます。反対に、隣の花壇がある一部分だけ土が高く盛られていることもあります。両端と真ん中の3か所で数えておくと、どの区間で差が出ているかが見えてきます。

自分の側から分かるサイン

隣をのぞけなくても、自分の側だけで気づけることがあります。

  • 塀が自分の側へ傾いている:隣の側から土に押されている形です。高い側から低い側へ倒れかけている塀は、それだけ土の力を受けています。
  • 目地に沿って横向きのひびが走っている:押す力で塀がたわみ、目地がはがれかけていることがあります。
  • 塀の下のほうに、土の中の水を逃がすための小さな穴があいている:この穴がある塀は、はじめから片側に土を受ける前提で作られています。雨のあとに穴から水が出てくるなら、向こう側に水を含んだ土があると考えてよいでしょう。

高さの差がない塀でも、基礎を掘るときに隣の土が動く

両側の段数が同じなら、塀が土を支えている心配は小さくなります。ただし撤去の工事では、地面の上に見えている部分だけでなく、地中に埋まっている基礎も掘り出します。塀の真下を掘ると、境界に沿って細長い溝ができます。

隣の花壇が塀にぴったり寄せてある場合、この溝に向かって花壇の土が落ちてくることがあります。植えてある木の根が基礎の下まで伸びていて、コンクリートを掘り起こすときに根ごと引っ張られることもあります。高さの差がある塀ほど大きく崩れることはなくても、隣の植物のすぐそばを掘る工事になる点は変わりません。

基礎をどこまで掘るかは、撤去したあとにその場所へ何を立てるかで変わります。新しくフェンスを立てるなら、その基礎を作るぶんだけ掘ります。何も立てないなら、基礎を地中に残して地面の高さでそろえる方法もあります。掘る量が少ないほど隣の土に触れる範囲も狭くなるので、撤去のあとの形を先に決めておくと、隣への影響も小さくできます。

撤去と、土を押さえ直す工事は同じ日程で組む

高さの差がある塀は、壊して終わりにできません。塀の代わりに土を押さえるものを、撤去と同時か、撤去のすぐあとに作ります。作業する側では、次の順番で組み立てます。

  1. 塀の両側の高さの差と、差がある区間の長さを測る
  2. 撤去したあとに、土を何で押さえるかを決める
  3. 隣の方に、工事の日程と、そのあいだ花壇の縁がどうなるかを伝える
  4. 塀を区間ごとに解体し、雨が予想される日は土の面をシートで覆う
  5. 新しく土を押さえるものを作り、固まるのを待つ

1と2が決まる前に解体の日だけ決めてしまうと、土を押さえるものが何もない期間が長くなります。その間に雨が降れば、崩れた土を戻す作業が加わり、隣の花壇の植物を植え直す話にもなりかねません。解体の日を決めるのは、押さえ直す方法が決まってからです。

料金表では、ブロック塀の積み直しに金額を出していません。既存の塀をどれだけ解体するか、どの高さまで積むかで工事の中身が変わるため、現地を見てからお見積りをお出ししています。高さの差がある塀なら、その差に耐えられる作り方を選べるかどうかも、見積りの前に確かめる項目に入ります。

川口 外構の相談の前に、塀の3か所で段数を数える

今日やることは1つです。塀の両端と真ん中の3か所で、自分の側と隣の側のブロックの段数を数え、メモに残してください。あわせて、塀の長さをメジャーで測り、自分の側から塀全体と、傾きやひびが気になる箇所の写真を撮っておきます。

段数の差と差がある区間の長さが分かっていれば、撤去だけで済む塀なのか、土を押さえ直す工事まで要る塀なのかを、現地調査の前にある程度見分けられます。川口の外構工事では、分譲地の敷地も昔からの住宅地の敷地もあり、成り立ちが場所によって違います。隣と並んだ同じような塀でも、向こう側の地面の高さは一軒ごとに違うことが多いです。

隣の側がどうしても見られない場合は、自分の側の段数と写真だけでも構いません。傾き方や目地のひびから、向こう側の土の状態の見当がつくこともあります。数えた段数をメモしておけば、現地で塀を測るときの確認が一つ減ります。

この記事に関するよくあるご質問

ブロック塀を撤去すると、なぜ隣の花壇が崩れることがあるのですか
塀の片側の地面が高いと、高い側の土は低い側へ押し出そうとします。そのとき塀は土を横から押さえる役目をしています。塀を取り除くとこの押さえがなくなり、雨を吸って重くなった土が縁から崩れることがあります。
自分の塀が土を支えているかどうかは、どうやって確かめられますか
塀の両側で、地面から塀のてっぺんまでのブロックの段数を数えて比べます。一般的なブロックは目地を含めて1段がおよそ20センチなので、段数の差から高さの差の見当がつきます。差は場所によって変わるため、両端と真ん中の3か所で数えます。
両側の高さが同じなら、隣への影響は心配しなくてよいですか
塀が土を支えている心配は小さくなります。ただ、撤去では地中の基礎も掘り出すので、塀に寄せてある花壇の土が掘った溝へ落ちたり、植木の根が引っ張られたりすることがあります。隣の植物の近くを掘る工事になる点は、高さの差がなくても同じです。

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