本文へスキップ

カーポートの雨が隣へ落ちると言われたら 〜 雨どいの出口と着地点を撮る 〜

カーポートの屋根から隣の土地へ水が落ちると指摘されたときに、水が屋根の端から落ちているのか雨どいの出口から流れているのかを見分ける手順と、民法の中身、出口の向きで直せる範囲と直せない範囲をまとめました。

住宅の敷地に建てられたカーポートの屋根まわり
写真はイメージです

指摘された水はどこから落ちているか

カーポートの屋根に降った雨が地面に届くまでの道すじは、大きく2つに分かれます。1つは、屋根の端からそのまま垂れる水です。もう1つは、屋根の傾きで枠に集まり、縦とい通って柱の足元から出てくる水です。多くのカーポートは後者の作りで、柱の中に管を通している製品もあります。

隣の方から言われたとき、どちらの水かによって直し方がまったく変わります。屋根の端から垂れているなら、屋根の傾きや、屋根がどこまで張り出しているかが関わってきます。雨どいの出口から出た水が隣へ流れているなら、出口の向きと、水が地面に着いたあとの流れ方が問題になります。

指摘の中身を聞くときは、だけでなく聞いておくと見分けやすくなります。小雨でも落ちるのか、強い雨の日だけなのかで、疑う場所が変わるからです。強い雨の日だけなら、枠や雨どいから水があふれていることが多いです。

民法が禁じているのは作り

民法には、「土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ屋根その他の工作物を設けてはならない」と書かれています。カーポートの屋根も、この工作物にあたります。

条文で押さえておきたいのはいう言葉です。屋根や雨どいから出た水が、そのまま隣の土地へ落ちる作りになっていないかがポイントになります。自分の敷地がこれに当たるかどうかは、敷地の状況によって変わります。

ここで条文を取り上げたのは、相手と言い争うためではありません。何を直せば指摘に応えられるのかをはっきりさせるためです。水の行き先を自分の敷地の中に収められれば、指摘の原因は解消できることが多いかと思います。

雨の日に雨どいの出口を追いかける

どちらの水かを見分けるには、実際に雨が降っているときに見るのが確かです。次の順番で見ていけば、の雨で行き先がほぼつかめます。

  1. 屋根がどちらへ傾いているか。屋根の下に立ち、水が集まっていく側の枠を確かめます。隣の家の側へ傾いていると、端から垂れる水もあふれた水も隣へ寄ります。
  2. どの柱から水が下りてくるか。雨どいの出口は柱の足元にあることが多く、柱が複数あると、どの柱から出るかで行き先が変わります。
  3. 出口の口がどちらを向いているか。口が境界のほうを向いていると、出た水はそのまま隣へ流れていきます。
  4. 地面に着いた水がどちらへ流れるか。出口が自分の敷地を向いていても、地面が隣のほうへ下がっていれば、水は地面を伝って境界を越えます。
  5. 屋根の端から水が垂れていないか。とくに境界に近い側の端を見ます。

雨の中で見ていられる時間は長くないので、スマートフォンで動画を撮っておくと何度でも見返せます。出口の口元と、そこから境界までの地面をの動画に収めておけば、どこで水が隣へ向かうのかが記録に残ります。

雨を待てないときは、地面に立ったまま散水ホースで屋根に水をかけても流れを追えます。はしごで屋根に上がるのはやめておきます。カーポートの屋根材は、人が乗ることを前提に作られていないものがほとんどです。

出口の向きで直せること、直せないこと

見て分かった原因によって、手の入れ方が変わります。

雨どいの出口が境界を向いているだけなら、口の向きを変える方法があります。出口の先に管をつなぎ、敷地内の雨水ますまで導く方法もあります。製品によっては、左右どちらの柱から水を出すかを組み立てのときに選べるものもあります。その場合は、境界から遠い側の柱へ出口を移せるかを確かめる余地があります。本体に貼られたラベルなどで型番が分かれば、その製品で何ができるかを調べられます。

地面の傾きで水が隣へ流れている場合は、出口を動かすだけでは直らないことが多いです。敷地の中に水を受ける場所を作るか、土間の傾きを付け直すことになり、面積や地面の状態によって工事の中身が変わります。

屋根自体が隣のほうへ傾いている場合や、屋根の端が境界を越えている場合は、出口の向きでは対応できません。屋根の向きを変えるのか、柱の位置から考え直すのかという話になります。

どれに当たるのか分からないまま部品だけを付け替えると、次の雨の日にまた同じことを言われるかもしれません。先に原因を1つに絞ってから手を入れる、という順番にします。

川口の外構工事で、雨水の行き先を先に決める

これからカーポートを建てる場合は、柱の位置と一緒に、水をどこへ出すかも最初に決めておきます。そうすれば、あとから出口の向きを変える手間がかかりません。川口市とその周辺で外構の現地調査に伺うときは、柱を立てられる位置と、道路から車が入る角度を確かめます。そのうえで、雨水がどちらへ流れるかまで見てから配置を決めます。

隣の家との距離が数十センチしかない敷地では、屋根の張り出しが境界を越えないかを、図面の上で先に確かめます。屋根を隣と反対側へ傾けられるか。出口をどの柱に置けるか。出てきた水を受ける場所が敷地の中にあるか。この3つがそろえば、水の行き先を自分の敷地の中に収める形にしやすくなります。

次の雨の日に動画を撮る

指摘を受けた方が今日やることは、次に雨が降る日を天気予報で決めて、カレンダーに入れておくことです。その日に、雨どいの出口から境界までを動画で撮ります。

晴れているうちに、出口の位置と口の向きを写真に撮っておきます。出口から境界までの距離もメジャーで測っておくと、動画と合わせて状況が1つにまとまります。隣の方には、日付を添えて伝えておくと、話が前に進みやすいかと思います。撮った動画と写真は、工事の相談をするときにもそのまま使えます。

この記事に関するよくあるご質問

カーポートの雨水が隣に落ちていると言われたら、まず何を確かめますか
屋根の端から垂れている水か、雨どいの出口から出た水かを見分けます。雨の日に、屋根の傾き、水が下りてくる柱、出口の向き、地面に着いた水が流れる方向を順に見ます。動画に撮っておくと、あとから見返せます。
民法には何が書かれていますか
土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ屋根その他の工作物を設けてはならない、と書かれています。自分の敷地がこれに当たるかどうかは、敷地の状況によって変わります。
雨どいの出口の向きを変えれば解決しますか
出口が境界を向いているだけなら、口の向きを変えたり、管をつないで敷地内の雨水ますまで導いたりする方法があります。地面の傾きや屋根の傾きが原因の場合は、出口を動かすだけでは直らないことが多いです。

あわせて読まれている記事

まず、土地を見せてください

できることとできないことは、敷地を見れば分かります。現地調査とお見積もりは無料です。やりたいことが決まっていない段階でも構いません。

現地調査を申し込むLINEで写真を送る

LINEで写真を送る見積もりを依頼